ベクトル解析の公式は決して暗記に耐えるものではないと感じられよう。 「Levi-Civita記号の縮約公式さえ覚えていれば問題ない」などと言われるが、電磁気をはじめとする諸分野では公式の暗記を前提とした式変形が平然と行われる。 Penroseのグラフ記法と呼ばれるツールを使えば、こうしたベクトル解析の公式を暗記することなく、半ば暗算で求められるようになる。
砂川重信「理論電磁気学 第3版」第2章§5の補足。 テキストで書かれていない
に関する説明を主軸に置いている。 また、議論の流れを掴む上で非常に有用である
についての解説を含む。
Legendre多項式をはじめとする特殊関数に関する知識は一般に、天啓として空から降ってくるか、テキストの巻末で愚にもつかない説明書きがあるか、主題そっちのけで異常な分量の補足を入れるかして与えられる。 本pdfでは第三の方法に近くも、Legendre多項式を使う場面を常々意識しつつ、本題を忘れることのないようまとめ上げる。 物理学で主にLegendre多項式を扱う
の三場面に関する数学事項を網羅している。
後藤憲一・山崎修一郎「詳解 電磁気学演習」第4章§3.4の補足。 テキストで説明が足りていないSchwarz-Christoffel変換によって電場を表す等角写像が得られる原理に加え、
を所収。 さらにこの理論に必要不可欠な複素平面の無限遠点に関する補足も所載。