ベクトル解析の公式は決して暗記に耐えるものではないと感じられよう。 「Levi-Civita記号の縮約公式さえ覚えていれば問題ない」などと言われるが、電磁気をはじめとする諸分野では公式の暗記を前提とした式変形が平然と行われる。 Penroseのグラフ記法と呼ばれるツールを使えば、こうしたベクトル解析の公式を暗記することなく、半ば暗算で求められるようになる。
後藤憲一・山崎修一郎「詳解 電磁気学演習」第4章§3.4の補足。 テキストで説明が足りていないSchwarz-Christoffel変換によって電場を表す等角写像が得られる原理に加え、
を所収。 さらにこの理論に必要不可欠な複素平面の無限遠点に関する補足も所載。